2008年12月アーカイブ

出稼ぎ渓流 ~その2

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電車を降りたら、そこは雪国でした。
天気はいいんですが、さすがに東京とは空気が違う。
みなさん、クリスマスイブはどのようにお過ごしですか?僕は、こちらに続いて、某県、某所、某渓流の調査のお手伝いに来ました。

前回ほどの急な渓流や、歩行距離はほとんどなく。大変なことといえば、サンプルで持ち帰る土砂が重たいくらいで、刺激もなく淡々と終わりました。
僕自身は、補助ですので、実際頭を使うわけではないのですが、若い人材 耐力 体力勝負ですね。

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さて、ある川を調査のため登っていて、こちらの写真のような滝にぶつかった場合、この渓流の調査は終了します。
この滝にあたるまで、下流から登っていくのですが、
はじめは、田んぼの横を流れる小川。
少しづつ川が狭くなって、河岸面に笹が茂り始め、両岸が岩になって、川はクネクネと曲がり始めます。
両岸の岩の高さは、気づくと数メートルの高さにまでなり、川の湾曲が大きくなって先が見えなくなります。
川幅はとても細くなり、流量は減っているはずですが、鋭い流れに変わり、水の音はますます大きくなります。
僕たちは岩の間を擦り抜けて、乗り越えて黙々と進み・・・突然滝が現れます。

これ、なかなか劇的で、楽しくもすばらしいシークエンスですね。
前回、渓流調査に参加させてもらったときは、そんなことを考える暇も余裕もなく、ずっと下っ腹がキューって感じでしたが。


街の中や、人工物にはないシークエンスの変化とリズム。
「日本庭園はこれを表現しているんだなぁ」と思いながら、これを計量的に再現するのは難しいでしょうね。
たまの外での作業、気分転換と最近痙攣しがちな左目にいい薬でした。
今回も、参加させて頂いて、ありがとうございました。


伊那・ツシ電器 Open!

DSCN5862.JPGとても天気の良い土曜日でした。
今日は、内装のデザインをさせて頂いた伊那・ツシ電器のオープニングフェアに行ってきました。

お店では、IHコンロのあるキッチンで料理の実演がされていたり、いろいろな商品のご相談にTさまがのっていたりと、普段からのTさまのお得意様がたくさんお見えになって、とてもにぎやかでした。

工事も無事終了し、目標通りの年内オープンをクリアしたTさまと工務店さん、お疲れ様でした。
そして、Tさま新装開店、おめでとうございます。


※店舗の詳しい設計と写真のご紹介は、後日アップいたします。


牛。 年賀状のために

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西箕輪・H邸の打合せの前に、信州大学農学部の農場で牛の写真を撮りました。
そう、来年の干支は「丑」

乳牛ではなく、肉牛です。「黒毛和種」です。
大きく言えば、神戸牛や、飛騨牛と同じで美味しいはずですね。
僕個人の好みですが、乳牛に比べて、全身にふさふさと毛があって、可愛いですね、黒毛和牛は。
特にフワフワの耳と小さい角、真っ黒い目が。
しかし、これだけの巨体で角まであるのに、人が近づくと逃げてしまいます。
触りたかったのですが、残念。
関係者各位の皆様には、こちらのモデルの年賀状が届く予定です。


質の高さ 箱根・強羅花壇

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結婚1周年記念の旅行に、箱根・強羅花壇へ行ってきました。

場所や見所でなく、宿をメインにした旅行は初めてです。そして、こんなに高価な宿に泊まったのも初めてです。(強羅花壇の中でも一番安い部屋でしたが)

旅行の行き先を決めるとき、「僕が独立したことだし、記念+勉強がてら、行ってみたい」と。妻が快諾してくれました。

先日の記事でも書きましたが、「質素だけど贅沢」とうことについて、今回の旅行、きっといい答えが見つかるのではないかと期待していましたが・・・。
なんだか、よく分からなくなってしまいました。
帰ってきて、この記事を書いていて、よくよく考えているのですが、何が贅沢で、何が質素だったのか。
値段が高ければ贅沢なのか。それは違いますよね。装飾がなければ質素なのか。それも違いますね。
部屋に入ってすぐに、こんな部屋の部分(上)をこうやってスケッチして(下)頑張りましたが・・・

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なんだかもう混乱してしまいました。頭の中が舞い上がっていますね、多分。
建築家の中村好文さんみたいに泊まったホテルの寸法を全部測って、スケッチしてって、すごいなぁって改めて関心しました。

平面プランや、石張りのプール、ひとつひとつ手作りだろう床のタイル、照明、日に焼けた杉板、ディテール。そんな部分部分でなく、質の高さはサービスも含めたすべてのバランスの高さなのだと。ちょっと納得できてないのですが。





とにかく、強羅花壇。行ってよかった。頑張って行ってよかった。
よく、「おいしい料理を食べたことがない料理人は、おいしい料理を作れない」とかなんとか言いますが、きちんと理解できていなくても、空間体験として「質の高さ」は僕の中に入ってきました。

さて、旅行のパンフレットなどで「癒しの宿」などと、よく見かけますが、強羅花壇。僕の体験上トップの癒しの宿です。次はいったいいつ行けるのか・・・。ガンバって働きます。

西箕輪・H邸 エスキース模型

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今週末、打合せに使用する西箕輪・H邸の模型が完成しました。
やはり、作ってみると、プランを説明するツールとして、模型が一番優れていますね。

自分のエスキース段階だと、平面・断面・構造・予算・ご要望と、いろいろな条件が一斉に頭の中を回りながら建物が出来ていきます。
頭の中だけでは整理できない(力不足?)ので、スケッチを描いたり、図面にしたり。今回屋根の形状を検討するには、google SketchUpを使用しました。細かい屋根勾配まで表現できるので、とても助かります。
余談ですが、早稲田大学芸術学校の授業でよく言われました。
「頭の中でどれだけいいものが出来ても、それを表現しないと意味がない。そして表現が悪くて、良さが伝わらないと、全然だめだ」
確かにその通りですが・・・。

今回の計画地に合わせながら、ご要望をかなえるとこのような形になりました。
「水平のラインを強調しながら、明るく、眺望をとらえる室内と、とても広い敷地の中にしっかりと根を下ろしながら、大きな屋根に包まれたような安心感を得られること。」
これが、西箕輪・H邸のコンセプトです。

CA3B0064.jpgこちらの写真、軒の水平ラインと窓の開き具合です。リビングからつながった大きなデッキで遊ぶ子供たちが、僕には見えます(笑)