ある日の一日の事です。
朝から、料理をしています。
作る料理はポトフ。
ウィンナーの代わりに手羽先肉を使いました。
なんだか、「骨の付いた肉」を煮込むと、とても美味しい気がするんですね。
きっと、ラーメン屋さんの出汁のイメージでしょうか。豚肉よりも一人ご飯のためだから、体にもいいように思ってしまいます。
家ではなるべく野菜を食べて、外では美味しいお肉をたくさん食べるようにしています。
これも、自分のための料理ですから。しっかりアクをとって、黄金色のポトフではありません。多少にごっていても、美味しければいいのです。
初め材料を並べたときは普通のカレーのつもりだったのですが、4日からカンボジアとタイに旅行に行ってきます。向こうの料理は大体カレーであることを聞いていたので、急遽ポトフになりました。
今日からまたしばらく寒くなるだろうから・・・・。きっと体が暖まるでしょう。
しばらく煮込んで、火を止めておきます。
「煮物は冷まして味を仕上げる」
どこかで聞いた言葉ですが。
夕方から夜まで今日はリフォームセミナーがあるので、きっと帰るころにはよく味がしみていることでしょう。楽しみです。
私は自宅兼仕事場にしていますので、今日の仕事場はブーケガルにのいい匂いが満ちています。
お腹は空いていないけど、なんだか幸せな気持ちになります。
ポトフの用意をしながら、にんじんとたまねぎでサラダを作って簡単な朝食にしたので。
弱火で煮込みながら、今お話しを頂いているリフォームのプランを考えています。
大きな規模のリフォームですが、新築とは違った難しさを感じます。
もちろん、もともとの建物があります。これは大きなフレームワークです。
そして、構造の制限があって(もちろん構造も殆どを変えることが出来ますが、そこには予算という大きな闇のカーテンがかかっています)
そのなかでお客様のご要望と、僕自身が見つけた設計の手がかりを組み合わせて・・・気がつけば何十ものパターンを作っています。
小さなスケッチでもひとつづつナンバーをつけていかないと、こちらも混乱してしまうくらいです。
お客様にご提示するのは、出来ればその中から多くて3プランにしたいと思っていますので、ブラッシュアップにも一苦労です。
ご提示するプランが出来上がるころには、「もう、これしかない!」って思えるのですが、まだまだその段階には来ていません。
伊礼 智という住宅作家の大家の先生が著書でこんなことを書かれています。
「『設計は整理すること』です。設計者はクライアントの迷いに満ちた要望を整理し、迷路に陥ることなく、その中から砂金を探すように、自分のエネ ルギーをかけるべき設計の手がかりを見つけるのです。そして、それがクライアントの言葉に出来なかった共感につながれば・・・」
お施主様も設計者もみんなが満足できる住宅が作れるということだそうです。
僕にはこういう表現で言葉にすることは出来ませんが、なんて的確な表現なんだろうと関心させられます。
今回のお客様は、僕の両親よりほんの少しお若い年齢のご夫婦です。
いくら僕が建築設計の世界で専門家(といってもまだまだ若輩者ですが)としてお仕事をしていても、住宅という中で生活をしてこられたお客様方は、「生活の大先輩」です。
お話しをしている中でもいろいろと勉強になることが多く、今回打合せをして、プランを作成しているだけでも、僕の中では少しづつでも「成長」というものを感じています。
じっくりと話し合いを続けて、ゆっくりとですが、いい住宅が出来るように努力していきたいと思います。
僕でさえ、今住んでいるアパートで、「ここがもうちょっとこうだったら便利なのに」と思うことがたくさんありますから。お客様の不便と感じる部分は全てこれからの設計に気をつけるべき部分なのだなと思っています。
さて、今回のお話。形になるかはまだわかりませんが、僕はやはり住宅の設計という仕事が好きです。先ほどの伊礼さんの言葉ですが、
『設計は難しい。でも、楽しい』
これほど正しい表現はありませんね。
・・・・鍋が少し噴いて来ましたので、続きはまたいつか。
朝から、料理をしています。
作る料理はポトフ。
ウィンナーの代わりに手羽先肉を使いました。
なんだか、「骨の付いた肉」を煮込むと、とても美味しい気がするんですね。
きっと、ラーメン屋さんの出汁のイメージでしょうか。豚肉よりも一人ご飯のためだから、体にもいいように思ってしまいます。
家ではなるべく野菜を食べて、外では美味しいお肉をたくさん食べるようにしています。
これも、自分のための料理ですから。しっかりアクをとって、黄金色のポトフではありません。多少にごっていても、美味しければいいのです。
初め材料を並べたときは普通のカレーのつもりだったのですが、4日からカンボジアとタイに旅行に行ってきます。向こうの料理は大体カレーであることを聞いていたので、急遽ポトフになりました。
今日からまたしばらく寒くなるだろうから・・・・。きっと体が暖まるでしょう。
しばらく煮込んで、火を止めておきます。
「煮物は冷まして味を仕上げる」
どこかで聞いた言葉ですが。
夕方から夜まで今日はリフォームセミナーがあるので、きっと帰るころにはよく味がしみていることでしょう。楽しみです。
私は自宅兼仕事場にしていますので、今日の仕事場はブーケガルにのいい匂いが満ちています。
お腹は空いていないけど、なんだか幸せな気持ちになります。
ポトフの用意をしながら、にんじんとたまねぎでサラダを作って簡単な朝食にしたので。
弱火で煮込みながら、今お話しを頂いているリフォームのプランを考えています。
大きな規模のリフォームですが、新築とは違った難しさを感じます。
もちろん、もともとの建物があります。これは大きなフレームワークです。
そして、構造の制限があって(もちろん構造も殆どを変えることが出来ますが、そこには予算という大きな闇のカーテンがかかっています)
そのなかでお客様のご要望と、僕自身が見つけた設計の手がかりを組み合わせて・・・気がつけば何十ものパターンを作っています。
小さなスケッチでもひとつづつナンバーをつけていかないと、こちらも混乱してしまうくらいです。
お客様にご提示するのは、出来ればその中から多くて3プランにしたいと思っていますので、ブラッシュアップにも一苦労です。
ご提示するプランが出来上がるころには、「もう、これしかない!」って思えるのですが、まだまだその段階には来ていません。
伊礼 智という住宅作家の大家の先生が著書でこんなことを書かれています。
「『設計は整理すること』です。設計者はクライアントの迷いに満ちた要望を整理し、迷路に陥ることなく、その中から砂金を探すように、自分のエネ ルギーをかけるべき設計の手がかりを見つけるのです。そして、それがクライアントの言葉に出来なかった共感につながれば・・・」
お施主様も設計者もみんなが満足できる住宅が作れるということだそうです。
僕にはこういう表現で言葉にすることは出来ませんが、なんて的確な表現なんだろうと関心させられます。
今回のお客様は、僕の両親よりほんの少しお若い年齢のご夫婦です。
いくら僕が建築設計の世界で専門家(といってもまだまだ若輩者ですが)としてお仕事をしていても、住宅という中で生活をしてこられたお客様方は、「生活の大先輩」です。
お話しをしている中でもいろいろと勉強になることが多く、今回打合せをして、プランを作成しているだけでも、僕の中では少しづつでも「成長」というものを感じています。
じっくりと話し合いを続けて、ゆっくりとですが、いい住宅が出来るように努力していきたいと思います。
僕でさえ、今住んでいるアパートで、「ここがもうちょっとこうだったら便利なのに」と思うことがたくさんありますから。お客様の不便と感じる部分は全てこれからの設計に気をつけるべき部分なのだなと思っています。
さて、今回のお話。形になるかはまだわかりませんが、僕はやはり住宅の設計という仕事が好きです。先ほどの伊礼さんの言葉ですが、
『設計は難しい。でも、楽しい』
これほど正しい表現はありませんね。
・・・・鍋が少し噴いて来ましたので、続きはまたいつか。