2012年4月アーカイブ

新築住宅、始動の予感。

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あくまで「予感」ですが。相談があるとのことで伺ってきました。
築半世紀以上の住宅の建て替え計画です。

今回のキーワードは、「高齢者介護」です。将来の介護を見据えた計画は、良く行うのですが、現時点からバリアフリーや介護者側の生活を含めた生活の場を提案することはなかなかありません。
どのような住宅になるのか、リフォームで対応できるか。など、現在の住宅の問題点を伺って来ました。
まだまだ「問題点」をお聞きするだけで希望をお伺いする段階ではありませんが、立て替えになる可能性が高いお話になりました。
デザインや使い勝手はもちろんのこと、ランニングコストを抑える「環境負荷対応」と、高齢者でも使いやすく、介護を行いやすい「高齢者住宅」この二つを柱に考えた住宅に取り組んで行きたいと思います。
今後、ホームページでも考え方を含めてご紹介して行けたらと思います。




外構工事@八王子・S邸、T邸

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以前、2世帯リフォームの設計をさせて頂いた八王子・S邸とT邸にお伺いしてきました。
リフォーム工事が完了してそろそろ半年ですが、とても奇麗に住まわれていて嬉しく思いました。
ひと冬越してのご感想や、使い勝ってもお聞きできて、今後の勉強にもなりました。
今回のリフォームは、オール電化住宅化を行ったのですが、断熱材の補充や、外壁に用いる透湿防水シートの入れ替えの効果もあり、冬の光熱費が従来の半分まで抑えることができたとの事です。ここまでの成果、期待以上のものがありました。

さて、現在S邸、T邸は外構工事途中です。植栽が整理されただけでなく、門から玄関までのアプローチに貼られた明るいタイルの効果もあり、光が室内の奥まで届いていました。やはり、家というのは、外構という環境も含めてトータルで造るものだと、再認識致しました。
今後は新しく植える樹木の選定をご相談させて頂く予定です。
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S様、T様。お休みのところお時間を頂いてありがとうございました。
またお庭が完成したときにはお伺いさせてください。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。


建築写真家 藤本一貴氏来訪


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友人の建築写真家、藤本一貴君が新しい事務所へ来訪してくれました。
藤本君は、店舗建築の専門誌、商店建築や、コンフォルト、旭硝子株式会社をはじめとする企業のIR誌の写真を中心に空間・建築の写真を専門にしているカメラマンです。
たくさんの写真を見せてもらいながら、カメラマンから観た建築の話や撮影にまつわる業界の話などをして、昼間からビールを呑みながら、とても楽しく過ごしました。
引越し祝いのお土産まで頂きました。藤本君、ありがとう!


中でも、スリランカを代表する建築家ジェフリー・バワの代表作であるいくつかのホテルを撮影に行った時の話が面白く、次の海外旅行は是非スリランカに行ってみたいと思いました。
そのときの特集は、商店建築2009年9月号に掲載されていますので、興味のある方は是非。

こちらは、藤本君が撮影した写真ではないのですが(ジェフリー・バワのホームページから拝借致しました)、ジェフリー・バワの設計した"Kanadalama"というホテルの写真です。何ともスターウォーズに出て来た惑星エンドアの様な光景です。
内装もすばらしく、本当に一度訪れてみたい。そんなホテルです。

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正直に言って、ここでお見せできないのが残念ですが藤本君の写真の方がすばらしいです。

("藤本一貴 写真"でgoogle画像検索をすると、いくつか写真を観る事ができます)

いつか、藤本君に撮ってもらえるような建物を設計したい。これもモチベーションの一つとなりました。

どなたか建築関係の方。腕はもちろん素敵な人柄の写真家ですので、お仕事のご依頼があればお気軽に連絡下さい。
今、彼もホームページを作成中とのことです。ホームページが完成したら、またこちらでご紹介致します。


ブルーノ・タウトのシンポジウム

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先週の金曜日ですが、ドイツ文化会館で開催されたシンポジウム『日本を評価した建築家ブルーノ・タウトの作品と思想』に参加してきました。
前半は、建築家ブルーノ・タウトの作品と生涯の紹介、後半はパネルディスカッションが行われ、大変興味深いシンポジウムでした。
ちょうど1ヶ月前に何か世界遺産を紹介する番組で"Britzの馬蹄型住宅"を放送していたので、いい機会と思い参加しました。先ほどの馬蹄形住宅を紹介しているホームページの作者であるお茶の水女子大学の田中辰明教授が基調講演やパネルディスカッションのモデレーターをされました。初めの写真は田中先生の著書の写真をお借りしました。



ブルーノ・タウトの紹介はここでは致しませんが、シンポジウムならではの書籍には書かれない話を少し。
Britzの馬蹄形住宅が有名なブルーノ・タウトですが、こちらの集合住宅の近くにタウト設計の小住宅が保存されています。1週間単位で泊まる事もできるので、ベルリン観光の起点にもおすすめとのこと。予約や詳細はこちらのサイトから。http://www.tautes-heim.de/

若い頃、タウトは表現派の建築家として活躍していたとのこと。「すべての建物に色彩を」という色彩宣言を行い、色彩豊かな集合住宅を多数設計しています。そして、色の研究に、ゲーテの色標や色環を用いていたとのこと。ゲーテの名前が出てきて驚きました。おもしろい。

建築的は話では、ブルーノタウトが設計した集合住宅は劣悪な環境で生活していた労働者階級のために作られたのですね。そこでは、今でも使えるパッシブな方法が取られています。集合住宅には、必ず屋根裏部屋と半地下室が作られていて、外気との緩衝帯として使われました。また、壁厚を大きくとり(1階で64cmも!)熱容量が大きくなるようにされていたそうです。
集合住宅群の紹介はこちらのNHKのサイトが簡単にわかりやすく書かれています。

ブルーノ・タウトとは少し話がずれるのですが、武蔵野美術大学の長谷川教授がこんな事を。
「20世紀の建築は3つの要素に分けることができる。コルビュジエに代表される単純形態の"キューブ"、ガウディに代表される人体を考えた"チューブ"、ミースに代表される"クリスタル"」とても興味深い考え方です。シンポジウムの後、懇親会でお話させて頂いたのですが、これから本に書かれるとのこと。出版がいつになるかわからないとの事ですが、楽しみです。

最後に、ブルーノ・タウトが残した"Kunst ist Sinn"という言葉をどう日本語に訳すか?というディスカッションで終わりました。
ドイツ語で"Kunst"が「芸術」、"Sinn"は「意味」という意味ですが、皆さんは何と訳しますか?
"Kunst ist Sinn"
考えると深い言葉です。こういう言葉は訳せませんね。


新しい事務所のこと

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今年も桜が満開に近づきました。毎年のことですが、なんだか嬉しい気持ちになります。
上の写真は、新しい事務所の窓から眺めた景色です。
大昔は川だったんでしょうか?事務所の前には細長い公園が続いていて、桜が奇麗に咲きました。
ソメイヨシノの寿命は100年くらいとのことですので、100年前にはなかった公園なのかもしれません。ちょうど道路が湾曲した部分に私の事務所があり、通り(と公園)を見渡すことができます。
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その公園から新しい事務所のあるビルを見上げた所です。写真のグレーの建物の一番上の階に事務所があります。5階建ての何とも細いビルですが、公園に面しているため、眺めも風通しも日当りも最高です。日当りが良すぎて夏の暑さが怖いですが。


場所は、明治座の近くになります。最寄り駅は浅草線と日比谷線の人形町駅、都営新宿線の浜町駅、半蔵門線の水天宮駅です。なかなか便利なところで、東京駅や神田駅も2km以内なので歩けなくもありません。当分は自転車生活ですね。

と、いう事務所です。事務所の中はまだまだ引っ越しの荷物が片付かず写真はお見せする事ができませんが、お近くにお寄りの際は是非遊びに来てください!