2015年11月アーカイブ

ガーデンリビングのある家

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ガーデンリビングと吹き抜けのある住宅。
道路からの外観と内観に大きな差があります。プライベートと街並みを大切にしました。
家の中には行き止まりがなく、空間が機能的に連続しています。

竣 工 :2015年7月         
所在地 :山梨県甲府市        敷地面積:200.50㎡        
用 途 :専用住宅          建築面積:83.43㎡(1階:67.69㎡/2階:62.49㎡)
構 造 :木造2階建て        延床面積:130.18㎡(39.30坪)
家族構成:夫婦・子供3人       写 真 :藤本 一貴
施 工 :菅沼宝建株式会社


道路側からは、駐車場を3台分取るために十分なセットバック空間を確保し、廻りの環境へ圧迫感を与えないように配慮しました。
物の形は切妻屋根の極めてシンプルな形状とし、装飾的なものや余分な形が表に出て来ないマッシブでミニマルな外観となっています。
ややもすれば、冷たい印象になってしまう形状ですが、壁の薄いグレーベージュの吹き付け仕上げと玄関廻りのざっくりとした木張り仕上げが柔らかな印象を作っています。
玄関へのアプローチは、木張りの外壁に囲まれながら、奥まって少し影になった部分へ引き込むように、お客様をお迎えするように造りました。
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夜の外観は照明により全く違った雰囲気を作ります。
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1日外で働いてきたお父さんや塾や部活で遅くなった子供達を家全体が「待っている」雰囲気を作ります。木の柔らかさと、家の中からもれる暖かい灯がお迎えします。
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玄関は少し奥まっている場所になりますが、光取りの窓を2方向に設けて、十分明るい空間となっています。明かり取りの窓も、ドアの横は天井までの縦に長い窓と、天井高さに合わせて高い位置に設置することで、効率良く光を取り入れています。
外壁の木張りと合わせて、窓や扉の枠、扉も杉材で作ることで、一体的でスッキリとした空間になりました。
玄関たたきは直接「家族の玄関」につながります。「家族の玄関」は家族5人分の靴と、日常的に使うコートや傘、ショッピングバックから子供達のランドセルまで、外とつながるモノをまとめて収納することができます。
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ダイニングとキッチン、リビングはそれぞれ家具や天井の高さの違いによって緩やかにつながり、しかししっかりと空間の違いがわかるように設計されています。
リビングの吹き抜けをより強調するために、ダイニングの天井高さは低めに抑えられています。低めの天井は、決して窮屈な高さではなく、ルイスポールセンのペンダントライトに照らされたテーブルが落ち着いた安心できる、ダイニング空間を作ります。ダイニングテーブルは、長さ2mのナラ材を使用しています。フローリングと同じ木材を使うことで一体感のある空間となっています。

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リビングやダイニングから見える部分の食器・家電収納は、建物全体に使用している木材と揃えることで、家としての一体感を作り出しています。
しかし、キッチン本体については、天板から収納までお手入れを行いやすいステンレス製のキッチンを採用しました。使いやすさとデザイン性に定評がある「Toyoキッチン」です。
ダイニングとの間には、高さ1.2mの造作家具を置くことによって、空間をつなげながら、お客様から手元が見えづらくなるように配慮しています。
キッチンの全面には大きな窓を取ることで、風通しのよい明るいキッチンとしています。
後述しますが、キッチン窓はガーデンリビングとつながる、家の中で一番いい場所となっています。
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_95A6917.jpg吹き抜けのリビングは天井高さまでの大きな窓からつながるガーデンリビングと合わせて、とても開放的な空間となっています。階段から2階廊下につながる手すりを壁と同じ材料で仕上げて、天井もきりっとした平天井にすることで、形状が複雑で煩雑になりやすい吹き抜けをスッキリと仕上げました。

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写真では小さく見えるソファーですが、幅が2m20cm、奥行きが1m6cmと、実際にはとても大きなアイラーセンのソファを置いてあります。まだ小さな子供達とみんなでゆったりと座れます。
ソファの前にはセンターテーブルを置きがちですが、写真のようなサイドテーブルの方が使いやすい場合があります。お部屋の広さは十分センターテーブルを置けるのですが、奥行きの大きなソファの場合、「座った横」のテーブルが使い勝手に優れています。
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1階の玄関廻りからリビング・ダイニング・キッチン、2階の階段から吹き抜けに面する廊下の壁は漆喰の左官仕上げとしています。調湿効果が高いという機能性だけでなく、職人さんの手作業が独特の表情をつくり、室内の雰囲気をより柔らかいものにしています。
ソファの面する壁は、2階天井まで何もない大きな一面の壁となっています。実際住宅においてこれだけ大きな壁を作れることは中々ありません。ぜいたくな壁の左官コテ仕上げを吹き抜け上から刺す光がより深い表情をつくり、一つのインテリアとしての壁を演出します。

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ガーデンリビング側は、道路側とは全く違った表情の家となっています。大きなウッドデッキと、リビングにつながる窓。2階のベランダと木張りの軒天に囲まれた「外のリビング」です。リビングの窓は3枚引違窓として、大きな開口を作ることができます。
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外のベンチ上にある窓は、キッチンの窓です。窓を開けるとガーデンリビングに向かった対面キッチンになります。
夏の日中は子供達がデッキの上でプール遊びをし、夜は(元)焼き鳥職人のご主人主催のバーベキュースペースに変わります。素材を「腕」でカバーする、本物の職人さんです。
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平面図.jpg平面図を見てわかるように、この家には行き止まりがありません。
各部屋で行き止まりになる場所には、必ず窓を設置しました。
このことによって、「数字ではわからない広さ」を確保しています。
写真や図面だけでは伝わりづらいのが残念ですが、部屋と部屋がつながり、動線が上手につながることで、家事の使いやすさだけではなく、家族間のプライベートと家の中でのつながりという相反する性質を両立することができました。
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2階の廊下を端から見ると、各個室が吹き抜けとつながりながら、道路側の正面の窓が外につながり、行き止まり感を無くしています。この方法によって家全体を大きくゆったりと見せています。

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引き戸でつながった洗面脱衣室ですが、洗面台上の高い位置に窓を設置して、明るさと風通しを確保しながら抜ける空間を作っています。
お客様がいらっしゃらない時には、引き戸を開けていることが多いので、造作家具のテイストをリビング・キッチンと統一することで、部屋の連続性を保っています。
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こちらの住宅は、地中熱を利用した特別な空調システムを採用しています。
大変快適な空調システムで、一般的なエアコンはキッチンと主寝室にしか設置しておりません。今年の夏も随分と甲府は暑かったのですが、エアコンは1日しか使わなかったそうです。これから初めての冬を迎えますが、きっと暖かい冬になることでしょう。
空調設備は温度管理だけでなく、空気清浄の機能も持っています。
新築時でしか設置できないシステムですが、詳しくはお問い合わせください。

その他の写真はこちら。
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