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船橋のスケルトンリフォーム

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築35年のマンションリフォーム。
素材と設備、工法を徹底的に見直すことで工事費用を抑えながら素敵な空間に仕上がりました。

竣 工 :2015年5月         
所在地 :千葉県船橋市        建築面積:73.66㎡        
用 途 :専用住宅          
構 造 :鉄筋コンクリート造     施 工 :熊谷工務店
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厳密に言えば、スケルトンリフォームとは呼べないかもしれません。
工事費用を抑えるために、既存の上下水配管のみ再利用としました。2年前に、マンション全体で上下水配管の更新工事を行いました。始め、今回のリフォームでは、キッチンを始めとする水周りの位置変更を含むリフォームを計画していましたが、更新したばかりの配管を再度やり直すのはもったいないと考え、水周りの位置については変更を行わず、その他は全部壊して作り直しました。
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また、使用材料についても建材メーカーに交渉し、試作品のフローリングを提供してもらったり、キッチンや、トイレなどの設備機器も機能重視で最も簡素なものを選ぶなど、大幅な工事費用の減額に挑戦しました。
しかしながら、結果的にはお施主様にも満足いただける空間をつくることができました。
フローリングに関しては、桜の無垢フローリングを採用しましたが、メーカーの方が言うには「一般的な住宅ではラスティック感が強すぎて採用されにくい」とのこと。しかしながら、今回の住宅では、お施主様の好みももちろんありますが、家具や扉に負けない主張とラスティック感が逆に落ち着いた高級感を作っていると感じています。ぜひまた使用したいフローリングとなりました。
手前に見える白い台は、キッチン作業台になります。
キッチン側には家電やゴミ箱収納を、ダイニング側にもカウンター収納があります。
天板を大きな人工大理石とすることで、パン捏ねから、そば打ちまでできる大きな作業スペースを確保することできました。
安易に対面キッチンとするよりも、効果は大きいと思います。

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こちらは工事途中の画像ですが、テレビスペースの下地位置を墨出ししています。
鉄筋コンクリート造のマンションでは柱や梁の形が大きく出張ってしまっているケースが多いのですが、梁の出っ張りを利用して、壁掛けテレビ用のスペースを作りました。
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部屋の大きさは数㎡小さくなりますが、部屋はよりスッキリと広く感じることができます。
同じように、廊下でも既存天井は梁型が出て天井が煩雑になっていました。
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こちらの廊下、あえて天井高さを下げるて高さを揃え、加えて照明もダウンライトとすることで、より快適な印象となっています。
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廊下の天井高さは、2.0mですから、一般の住宅としては低くなりますが、扉の高さを合わせることも低さを感じさせない方法の一つです。
廊下が低い分、廊下を抜けた先にあるリビングの広がりと、「家の奥行き」を感じさせる効果もあります。
梁や柱型を溶け込ませることや、家を端から端まで見通せる場所をつくること、部屋の用途によって天井高さを変えることは、数字ではわからない部屋の広がりや大きさ、豊かさを得る大切な方法となります。

リビング横には、お孫さんが遊びに来た時でも家族で泊まれるように和室を設けています。
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P5012477.jpgL字型の4枚引き戸がぴったりと閉まると落ち着いた個室となります。
小さいながらも、季節のものや思い出の品を飾ることができる「床の間」もしつらえました。ほんの少しでも構いませんが、「何か飾ることができる場所」は空間をより良く、魅力的で住まい手の個性を表現させることができます。
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ローコストとはいっても、せっかくのリフォーム、素敵で快適な室内空間のために「木張り」の仕上げを随所に設けました。
工事費用を抑えるためには、「ビニールクロス」に頼らざるを得ませんが、効果的に一部だけでも仕上げを変えるだけでも、上質な空間が作れると考えています。
すべての部屋のドアや引き戸は、「木張り」と同じ樹種の板で作り、一般的なフラッシュ扉よりも重厚な作りとなっています。
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リビング・ダイニングのリビング側の天井も「木張り」としました。
部屋の真ん中に走っている梁の存在感を消すことができなかったため、あえて天井の仕上げを変えることで、梁よりも木張りの天井に意識が向くように操作しています。
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テレビボードの裏板や、お仏壇スペース、和室の一部も木張りとすることで、空間のメリハリを作っています。
木張りや扉が数年経って、経年変化でより落ち着いたツヤやテリが出てくることが楽しみです。天然の本物の材料だけが作ることができる価値だと思っています。
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八王子の二世帯住宅

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家族構成の変化に対応するリフォーム。
一つはスケルトン。もう一つは使い勝手の見直し。

竣 工 :2011年10月         
所在地 :東京都八王子市       建築面積:112.62㎡        
用 途 :専用住宅          延床面積:220.05㎡
構 造 :木造2階建て        
家族構成:夫婦・子供2人 / 夫婦
施 工 :熊谷工務店

築15年の木造二世帯住宅のリフォームを行いました。
今回の二世帯住宅は、完全分離型と呼ばれる、「1棟の建物で玄関も含めて全てが二つ」のタイプです。左右二つに割り振られているため、一般的なテラスハウスとなります。

元々は、祖父母世帯と、子供世帯の二世帯住宅でしたが、祖父母世帯がお亡くなりになり、近所のお住まいでしたお姉さん世帯が住むことになりました。
祖父母世帯の間取りは、古い日本住宅の構成で、北側にキッチン、南向きの一番良い場所に和室があり現在のお施主様の生活スタイルには合わない構成でした。
リフォームを行った内容は、
・外壁サイディングの全交換
・外壁交換に合わせて、断熱性能の向上と構造補強
ご夫婦が引っ越して来る世帯では、
・スケルトン状態からの、全間取り変更
・ピアノレッスンのための防音室
・ご主人のための書斎/書庫
・明るいキッチン
元々お住まいのご家族世帯では、
・内装仕上げのリフォーム
・水回り設備の全更新
・和室をやめて、広いリビング・ダイニングへの更新
・その他、造作家具や洗濯機置き場の変更など使いやすさ重視のリフォーム

以上によって、ほとんど新築住宅のように生まれ変わりました。
既存住宅を調査している中で、梁・柱の構造材料が大変素晴らしいものを使っていたことと、建て替えを行った場合、敷地を2筆に分割する必要があることから、現状の住宅よりも小さくなってしまうため、今回のような全面改修工事を行うこととしました。

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家族世帯の玄関です。
左側には壁一面の玄関収納があり、家族4人分の靴だけでなく、日常使いのコートも収納可能です。扉の1枚を全面鏡にすることで、靴を履いた姿もみることができるようになっています。
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ご夫婦世帯の玄関です。
正面の扉は、「間取りの計画上やってはいけない事項」の一つであるトイレでした。
いろいろな要因や優先順位で仕方がなく玄関近くにトイレを設置する場合もありますが、今回も一番初めに「どうにかしたい」とお施主様がご希望した事項がこちらのトイレです。
リフォーム後は、納戸として、玄関周りで使う靴やコート類などを収納しています。
010.jpg新設されたトイレです。
十分な幅を取って、将来体が思うように動かなくなった際にもお手伝いがしやすいように配慮しています。
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洗面脱衣室です。トイレと同じように将来の介護に対しての配慮を行っています。
洗面化粧台の下はフルオープンとして、車椅子での使用を想定しています。
現在でも、スツールを置いて、座った状態でお化粧ができるように設計しました。

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夫婦世帯のキッチンです。
元々寒々として、家族の集まるリビングから隔離されたような北側にあったキッチンを、リビング・ダイニングへ繋がりつつも、手元を隠せるように計画しています。
キッチンの向きを変えただけですが、南側の大きな窓からの光がキッチン全体に届いていて、とても明るいキッチンとなっています。
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今まで飾る場所に困っていた、ご主人の現代アートを飾るためのステージです。
写真ではわかりづらいのですが、カウンター収納の上の壁のみ左官による漆喰仕上げとしています。
当日は写真を撮るということで、収集なさっているアートの中からわざわざ安藤忠雄のドローイングを飾って下さりました。
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先ほどのカウンター収納の向かい側です。
出窓は、もともと和室だったために、高さ寸法が低く洋室には合わないバランスでしたので、収納を設置し、窓を小さくし、部屋としての調和を作っています。
真ん中の廊下の先に、トイレ・洗面室・浴室と続きます。
将来階段の上り下りが辛くなった際には、1階だけで生活ができるように計画しています。
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ご要望の少ないご主人が最もこだわった書斎です。
4面とも天井高さまでの本棚です。こちらの本棚、少し工夫があり棚板の奥が手前より2mmだけ下がっています。これだけの小さい工夫で、少々の地震があった際にも本が溢れないそうです。某図書館の本棚がこのようになっているそうですが、ご主人に教えてもらい早速採用しました。
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廊下の一部にも本棚を設置しました。筋交いのない、外部に面しない壁には、ちょうど文庫本サイズの本棚が設置できます。天井高さまで全部岩波文庫で埋まっている本棚は圧巻です。

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家族世帯のリビング・ダイニングです。
もともと和室だった部分をダイニングとつなぎ、とても明るい空間となりました。
カーテンボックスや、造作収納の設置により、すっきりとしたリビング・ダイニングとなりました。
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外構のご提案@八王子・S邸T邸

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本日は、以前2世帯リフォームをさせて頂いた、八王子・S邸T邸の外構設計提案を行いました。
今回は、手書きのパースではなく、3Dでのプレゼンテーション。いろいろな角度からお庭を検討しています。
高低差のあるお庭に、既存の地形と植栽を生かしたお庭のご提案です。
経験として遠回りをしてきましたが、外構設計の経験を生かす事ができて、嬉しい限りです。


キッチンリフォーム 日野・O様邸

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住宅の住み替えに当たって、クローズキッチンをリビング、ダイニングと一体としたオープンキッチンにリフォームしました。
・お客様のご要望は、自宅でお料理教室をする事。
・ご出身地である杉の名産地、日田の杉を使用する事。
の2点でした。
もともとの間取りでは暗く奥まったところにキッチンがありましたが、リビング・ダイニング・キッチンを1室とすることで、広く明るい教室としても使い勝手の良いリフォームとなりました。

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キッチンは、コンロ、水洗のあるI型キッチンに加えて、部屋の中心に人工大理石のトップとした作業台を設置しました。お料理教室の時でも、小型のIHコンロを設置しているので、生徒さんが囲んで手元を見る事ができます。また、同時に何人も作業できると、好評をいただきました。


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センターアイランドのキッチン側は、オーブンレンジやゴミ箱、お菓子の道具など寸法を測って設計したため、すっきりと納まっています。

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また、絵画や陶器などの収集家であるお客様のコレクションを飾るスペースも設けました。
収納扉、カウンター、壁の面材は日田杉です。風合いが良く、コレクションに負けない(かといってけんかをしない)存在感を作る事ができました。
センターカウンターの足場も日田杉を使用していますが、天板の白い人工大理石とのコントラストがバランスよくできました。

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こちらは、お客様のご友人"Studio Sturgeon"の大河原良子さんの作品です。
この空間の為に新たに作って頂き、暖かみのある美しい作品となりました。http://www.characan.com/sturgeon/


いかにして「伝えるか」ということ

随分と秋らしい気候になりましたが、皆さんお元気でしょうか?
先日、このブログにも書きましたリフォームの案件、ただいまプレゼン資料を作成中です。
(一昨日までカンボジアに行っていたので、作業復帰は昨日からですが)

プレゼン資料は、いわば僕らの最重要営業ツールですね。
ご提案する「案」がお客様の共感を得ないことには仕事になりません。
いろいろな方法で、出来上がる空間の良さや特徴をアピールするのですが・・・。
方法はいろいろあって、それでも同業者は同業者の同じような方法になるんですね。
いろいろありつつも、あまりたくさんの方法はない。
平面図で基本的な間取りを表現して、それに加えて模型を作ったり、パースを書いたりします。
例えばこんなパースを前回は6枚ほどご提示しました。
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平面図を添えて、1枚のプレゼンシートにして、打合せが終わってから施主様がゆっくりご検討できるように、説明の文章を書き加えます。

そして、思うのですが、その文章がいつもながら難しく思うのです。
使い勝手や、動線については表現しやすい。
しかし、その空間性については、なかなか上手な表現が浮かばないのですね。









っと、ここで、新潮社の「考える人」という雑誌(2010年夏号)を読んでいて、面白い記事がありました。
脳科学に取り組んでいる藤井直敬氏の言葉なのですが、
『なんでもかんでも言語化しなくてはいけないのかという問題もあります。いま取り組んでいる多次元の複雑な現象を言葉にして書き記すことは無理だから「僕はこう感じました」としか納得しようがない気もしているのです。~~~言葉で説明されたことは腹に落ちないところがあります。』
とこと。
やはり、実際に建ち上がるまえの空間ですから、パースや模型でお施主様に「腹に落ちて」頂かないといけないなぁ・・・・などと思いつつ、今日もパースにしようか、模型を作ろうか思案しているところです。

本当は、その前に前提となるプランがまだ煮詰まっていないのですが・・・。




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