「tautes heim」と一致するもの

ブルーノ・タウトのシンポジウム

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先週の金曜日ですが、ドイツ文化会館で開催されたシンポジウム『日本を評価した建築家ブルーノ・タウトの作品と思想』に参加してきました。
前半は、建築家ブルーノ・タウトの作品と生涯の紹介、後半はパネルディスカッションが行われ、大変興味深いシンポジウムでした。
ちょうど1ヶ月前に何か世界遺産を紹介する番組で"Britzの馬蹄型住宅"を放送していたので、いい機会と思い参加しました。先ほどの馬蹄形住宅を紹介しているホームページの作者であるお茶の水女子大学の田中辰明教授が基調講演やパネルディスカッションのモデレーターをされました。初めの写真は田中先生の著書の写真をお借りしました。



ブルーノ・タウトの紹介はここでは致しませんが、シンポジウムならではの書籍には書かれない話を少し。
Britzの馬蹄形住宅が有名なブルーノ・タウトですが、こちらの集合住宅の近くにタウト設計の小住宅が保存されています。1週間単位で泊まる事もできるので、ベルリン観光の起点にもおすすめとのこと。予約や詳細はこちらのサイトから。http://www.tautes-heim.de/

若い頃、タウトは表現派の建築家として活躍していたとのこと。「すべての建物に色彩を」という色彩宣言を行い、色彩豊かな集合住宅を多数設計しています。そして、色の研究に、ゲーテの色標や色環を用いていたとのこと。ゲーテの名前が出てきて驚きました。おもしろい。

建築的は話では、ブルーノタウトが設計した集合住宅は劣悪な環境で生活していた労働者階級のために作られたのですね。そこでは、今でも使えるパッシブな方法が取られています。集合住宅には、必ず屋根裏部屋と半地下室が作られていて、外気との緩衝帯として使われました。また、壁厚を大きくとり(1階で64cmも!)熱容量が大きくなるようにされていたそうです。
集合住宅群の紹介はこちらのNHKのサイトが簡単にわかりやすく書かれています。

ブルーノ・タウトとは少し話がずれるのですが、武蔵野美術大学の長谷川教授がこんな事を。
「20世紀の建築は3つの要素に分けることができる。コルビュジエに代表される単純形態の"キューブ"、ガウディに代表される人体を考えた"チューブ"、ミースに代表される"クリスタル"」とても興味深い考え方です。シンポジウムの後、懇親会でお話させて頂いたのですが、これから本に書かれるとのこと。出版がいつになるかわからないとの事ですが、楽しみです。

最後に、ブルーノ・タウトが残した"Kunst ist Sinn"という言葉をどう日本語に訳すか?というディスカッションで終わりました。
ドイツ語で"Kunst"が「芸術」、"Sinn"は「意味」という意味ですが、皆さんは何と訳しますか?
"Kunst ist Sinn"
考えると深い言葉です。こういう言葉は訳せませんね。


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